●ロングトーンお弟子さんの一人から「疲れないロングトーンの方法は?」と聞かれました。僕は「やらないことが一番なんじゃない」と咄嗟に答えてしまった。 彼女はあっけにとられて、「先輩は一番重要な練習だと言っています」とのこと。 「目標は何か、どのような方法で、何が焦点なのか、考えてますか?」 「いつもぼやけているんじゃないかな?」 「何も考えずに練習しても、残るのは疲労だけだよね。」 生徒はいつの間にか涙目に。ちょっと焦って尻切れとんぼなレッスンになってしまった。 僕が見ている中学校の殆どで、ロングトーンという練習がまかり通っている。 そしてほぼ全ての生徒がその方法や効能を知らない。 ロングトーンに限らず、そんな練習ならしない方が・ ・ ・2005/2/4 <<2005/03/16日記>> 通ってくる生徒たちに学校でする練習は?と訊くと、 「まずロングトーンをやって」と言います。 ほぼ全ての学校でロングトーンを練習に取り入れているようです。 しかし私はあまり有効な練習ではないと思っています。 何故かというと練習の目的がぼやけている場合が多いからです。 音を出す場合「音色」「音程(何の音か)」「強さ」「始まり方(アクセントの有無等)」「終わり方」「伸ばし方(クレッシェンド等)」などたくさんの要素が問われるはずです。 しかし子供たちに練習方法を見せてもらうと、殆どの学校でポイントを押さえた練習をさせていないように感じます。 一人一人が音程や強さなどの課題を持って練習するのではなく、同じ音を同じ強さで繰り返す練習では、成果はあがりにくいのではないでしょうか。 ロングトーンについて、どのような考えをお持ちですか? ロングトーンをどのような形で練習しますか? 明日はお奨めのロングトーン(どうしてもやるなら)を書こうと思います。 <<三吹さん>> ロングトーンで自分の音を聴く事が大事と思います。 自分がまっすぐ音が出せているのかどうか、音は薄っぺらくないのかどうか、音の立ち上がりと終わりは美しいのか、きちんと拍に収まっているのかといった事を聴くものがロングトーンという練習だと思ってます。 また、ロングトーンをテンポ60、16拍以上でやると持久力もつきます。 そのロングトーンに最初8拍はクレッシェンド、残り8拍はディミヌエンドでやると表現力もつきます。 目的もなしに、というか、やる練習の意味を知らずにただただブーーーーーーーーって伸ばしてるだけならやらないほうがいいですけれども。。。 というのが俺の意見となります。(2005/03/16 04:51:15 PM) <<ばす吹きさん>> 久しぶりの書き込みです。 私も、ロングトーンは「自分の音を聞く」のが目的だと思います。 ちゃんと発音できているか(ブルッと変な音だしになったらやり直し)。 同じピッチで、同じ大きさのまま伸ばせるか。 音の終わりはしぼまないか。 そういうことを気にしながら吹いています。 あと、もちろん始めは吹きやすい音域から。 苦手な(ユーフォ音域での)ハイトーンは、ゆっくり上りながら出すようにして、唇に大きな負担をかけないようにしています。 (2005/03/16 07:02:32 PM) << キラ太さん >> はじめまして、音楽系のブログを運営しているキラ太といいます。 私は管楽器ではないのですが、中学で吹奏楽を始めたときから、「ロングトーン」は呪文のように聞いてきました。なので、ずっと重要な練習だと思っていたのですが、目的や方法によってあまり意味のないものになってしまうのですね...勉強になりました。 また来ますので、よろしくお願いします。 (2005/03/17 08:29:41 AM) |